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脳震盪について最新見解

脳震盪について正しく知る。ワールドカップラグビーを楽しみながら、子どもとスポーツについて考えましょう。

9月12日に「スポーツでの脳損傷」講師谷諭先生(慈恵大脳外科教授)を聴講してきました。会場から歩いて帰るときの、私の頭の中がこのタイトルです。ワールドカップラグビー多くの国々の人々が日本とラグビーを楽しんで帰ってほしいですね。屈強な男たちが、激しくぶつかり合うスポーツはルールに詳しくなくとも見応えあります。ただ、体と体、頭と頭が激しくぶつかる大人のスポーツです。

これまでは、スポーツによる頭部外傷を診察して、身体所見や画像所見に問題がなければ、「軽い脳震盪でよかったね。」と説明したことあります。脳外科の世界でも、実際20年前まではそうだったそうです。ただ、最近、脳震盪に対する見解が変わりました。これまでは脳震盪は急性期の意識消失症状と思われがちでした。しかしながらスポーツによる脳震盪を繰り返すことによって、慢性期の症状も出現することがわかってきました。脳震盪後症候群、慢性外傷性脳症といわれ、頭痛やめまい、耳鳴り、記憶障害、感情障害、うつ病がでる病気です。パンチドランカーといったほうがわかりやすいかもしれません。例えば、漫画「明日のジョー」の矢吹選手、モハメドアリ選手です。偶然ボクシング選手がでましたが、パンチドランカーは、どんなコンタクトスポーツでも起こりうるのです。もちろんラグビーも。興味のある方はウィルスミス主演の「コンカッション(脳震盪)」という映画を見てください。アメリカンフットボールの世界での実際にあった出来事を題材にしていて見応えあります。脳震盪=急性疾患という見解が変わると思います。

子どもたちの運動不足を心配しています。(同時に私たち親世代の運動不足も)ただ、激しいコンタクトスポーツはやはり危険です。十分なトレーニングをもとに行っていると、ワールドカップを観て改めて思います。有名なサッカー教室でも、まずはボールタッチよりも、「鬼ごっこ」をさせるそうです。脳震盪について正しく知る必要が子どもを見守るすべての人に必要だと感じました。谷先生は「スポーツ脳震盪」という本を書いています。スポーツ指導者にはぜひご一読をお勧めします。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 
(※18歳以上 ※5歳から17歳は別途指標((表1).5歳以上17歳までの性別・年齢別・身長別標準体重計算式))
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
肥満度はBMI=22を標準とした数値

肥満度20%こえると 肥満症になる恐れがある。

BMI指数 (標準=22)肥満状態
18.5未満低体重(やせ)
18.5以上 25未満普通体重
25以上 30未満肥満(1度)
30以上 35未満肥満(2度)
35以上 40未満肥満(3度)
40以上肥満(4度)