ポリオ って 知っていますか? ポリオワクチンは4歳以上でもう一回必要です

ポリオって 聞いたことあるけど、どんな病気なの?よく知らない、そんな保護者の方が大半かと思います。「昔の病気」そんなイメージがあるかもしれませんが、現在も世界の各国で脅威と考えられて、ワクチンが重視されています。また、アジア、中東、アフリカの国々では感染者がいて、世界保健機構もポリオを根絶させ、子どもたちを守るべく活動しています。

ポリオは感染した人の一部に手足の麻痺を起こします。5歳以下の小児に感染しやすく、ウイルスが中枢神経系に達するため、脊髄運動神経に障害がおこります。「小児麻痺」と呼ばれることあります。破天荒なキャラクターで知られる泉谷しげるさんは、小児期にポリオウイルスに感染し、足に障害があります。それでも、がんばっている姿で多くの患者さんを勇気づけているそうです。日本でもかつて大流行したことがあります。当時の母親たちがポリオ撲滅の活動をした結果、厚生大臣がソ連からポリオ生ワクチンを緊急輸入しました。米ソ冷戦時代に異例といえる行動です。すごい決断をできる政治家がいたと尊敬します。そしてさらに、そのワクチンをテストしないで、子どもたちに投与しました。瞬く間に、流行がおさまりました。それほど、ポリオの流行が子ども達の健康を切迫していたということでしょう。その後、その生ワクチンによって、日本の子ども達はポリオから守られることになります。

6年前にポリオワクチンの変革がありました。経口生ワクチンから、注射の不活化ワクチンに切り替わったのです。生ワクチンの欠点として、懸念されていたワクチンによる麻痺を発症してしまう症例があったからです。この変革も、当時のママたちが子どもたちのために、声を出し、活動して起こったものです。母は強しですね。
不活化ワクチンになり、安全性が高まりました。一方、不活化ワクチンの効力の低下が4歳以降で起こることが海外のデーターから知られています。ポリオの免疫が落ちてくる年代が現在の6歳以前(就学前)の子たちなのです。欧米の多くの国では4歳から7歳までの子にポリオワクチンの追加接種を施行しています。

海外で、ポリオ患者がしばらくなかった国で、渡航者から伝播したポリオ再流行したこともあります。現在、国もこのポリオワクチンについて検討しているそうです。しかし、議論は長引くでしょう。現段階でポリオワクチンの就学前の接種は任意接種となりますが、子どもたちに必要なワクチンと専門家は考えています。私は、このお知らせによって、ポリオに関し、皆さんが関心を持ってくれればうれしいです。

・ポリオワクチンは予約が必要となります。接種希望の方はご相談ください。
・ポリオワクチンの追加接種は任意接種となります。自費で当院では8500円で接種できます。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 
(※18歳以上 ※5歳から17歳は別途指標((表1).5歳以上17歳までの性別・年齢別・身長別標準体重計算式))
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
肥満度はBMI=22を標準とした数値

肥満度20%こえると 肥満症になる恐れがある。

BMI指数 (標準=22)肥満状態
18.5未満低体重(やせ)
18.5以上 25未満普通体重
25以上 30未満肥満(1度)
30以上 35未満肥満(2度)
35以上 40未満肥満(3度)
40以上肥満(4度)